万年筆 鶴丸国永 来たる

 ついに、1月頃に予約注文した万年筆鶴丸国永が5月24日に届いた。この万年筆は、『刀剣乱舞—ONLINE-』とセーラー万年筆がコラボしたものである。
鶴丸国永は、刀剣乱舞に出てくる太刀であり、さまざまな人物の手に渡り、2019年現在皇室の御物にされている実在する太刀である。ちなみに御物とは、皇室財産の中でも日本国憲法第88条において国有財産とされていない、皇位継承において引き継がれる三種の神器(八咫鏡、八尺瓊勾玉、草薙剣)をはじめとする皇室にゆかりのある品々や皇室経済法第7条にいう「皇位とともに伝わるべき由緒ある物(御由緒物)」を皇室の私有物として扱っているものをいう。
話がそれてしまったが、刀剣乱舞のキャラクターである鶴丸国永をイメージした万年筆の本体は、白を基調としたものでありながら、キャップには青梅波の模様の上に鶴丸国永の紋様をゴールドプリントしている。そして、キャップリングには桜をモチーフにした飾り罫を刻印している。ペン種には、ステンレス製の1Pゴールド仕上げのペン先が使われており、それに鶴丸の胸の装飾、鎖の刻印が行われている。付属のインクは、ブルーグレーがボトルでついていた。そのため、カートリッジ式ではなく吸引式でコンバーターが内蔵されていた。

また、刀剣乱舞の鶴丸国永が印刷されたブロッターカードが1枚付いていた。
最後に、箱の外装は鶴丸国永をイメージさせる模様があり、蓋の裏には、ゲームでの戦闘時の鶴丸国永の絵が描かれている。

万年筆の書き味はというと、新しい万年筆であるため、左利きの私でもスラスラと書くことができるものである。また、ペン先の細さはFであるため、太すぎず、細すぎず書きやすい。
インクの色は、前述したように、ブルーグレーである。筆者はいつもブラック、ブルーブラック、ロイヤルブルー、レッドを使っているため、筆者にとって新しく新鮮な色であるといえる。色合いは、青色より灰色が強い。そのため、ブルーブラックやロイヤルブルーよりもかなり暗い色になっている。
価格は2万円弱であり、普段使いにしては少し高価に感じてしまうと考えられる(筆者が日常で使っているものは、ハイエース ネオ万年筆(セーラー万年筆)、#3776 CENTURY(Platinum)、エリートS(PILOT)などの15,000円以下の万年筆を使っている)。
この万年筆は、プレミアムバンダイ限定の商品として販売されていたものであり、現在は発送が開始されている。そのため、現在は予約注文が終了してしまっている。この万年筆を買った人には、ぜひ普段使いとして使ってほしい1本であると思う。
ただし、万年筆はインクの管理に注意しなければならない。特に筆者の主観ではあるが、セーラー万年筆のインクは、乾きやすく少し粘り気があるためか、乾いてしまうと書きづらくなってしまうことに注意してほしい。

今回は筆者の手元に届いた11本目の万年筆について書いた。この記事を見て、万年筆に興味を持っていただいたら、是非近くの文房具店に行って万年筆を見てほしい。万年筆専門店や大型文房具店であれば10万円する万年筆や今回紹介した万年筆が売られているが、基本的にそういった万年筆はガラスケースに入れられている。万年筆を使いたいけどそんな高価な万年筆は買えないと思う方は、PILOTの「カクノ」、私の使っているセーラー万年筆の「ハイエース ネオ万年筆」やPlatinumの「プレジール」といった1,000円台で買うことのできる万年筆から始めることがおすすめだと思う。

初稿:令和元年5月26日(日)

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